死の犬、その薬

忘れないで

ベースの音作りについての研究 【番外 2】

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前段

全曲フレットレスで弾くことになってしまったので、先日のボードをばらした。
改めてボードを組むにあたって方向性や考えたことを備忘録としてまとめる。
(フレットレスの音作りを考えているブログが少ないのでこの記事は貴重かもしれない。)

方向性

フレットレスは今までジャズとかファンクのときに弾いていたのだが、ロックというかポップスの曲は一度も弾いたこと無い。
どうしようかなぁとも思ったけど、フレットレスは原音+@ くらいの自然な感じの音がいいのかなと結論づけた。(これは前回から変わらない)
でも、一曲だけ露骨なベースソロがある。
ジャズだとそのままソロしちゃうんだけど、こういうジャンルだとジャズのように曲全体の音量を下げるよりもベースの音量を上げたほうがいいのではと思った。
もちろんベースソロ中はギターとドラムの音は多少落としてもらうとしても、ソロ中はやっぱり音量は上げる必要がある。
全体の音量が下がってしまうと曲自体の構成とか雰囲気が大きく変わってしまう恐れがあるからだ。
まとめると、「バッキングは原音」「ソロは原音+」みたいな感じで2種類の音が必要になった。

フロー

結構、ベーシックなフローだと思うがフレットレスと考えると邪道かもしれない。

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Dyna Comp

原音に対して強めにコンプかけたかったので大根をチョイス。
でもここは未だに悩み中のところでもある。 マルコンかMS60B のComp か迷ったけど、とりあえず大根。
果たして原音重視の哲学に沿ったものなのか…

Bass Liner

EQ 兼プリアンプ。
原音重視系プリアンプの筆頭だと思う。あとはEP Booster くらいか。
ハイとローをカットしてミドル上げ気味の極端な設定にした。
いつもはSans 中心のドンシャリ系の音にするんだけど、今回は大人な感じの音にしたいのでこの設定。
本当に綺麗に音量が上る感じがすごく快感。

A/B Box

セレクター。
スイッチが小さいのが難点。

Chorus

Boss のほう。
バッキングのときにかけるやつ。
俺はコーラスかけっぱにする習性があるので必需品ではあるが、そろそろ飽きてきたので別のにしてもいいかなぁと思うけど、Low Filter が魅力的すぎるので手放せない。

RUSH

安いブースターといえばこれ。
数年前に買ったきり全く使ってなかった。
とにかく雑に音量を上げてくれるのでソロのときのクリーンブースターとして使っている。
ここはオーバードライブにするか最後まで悩んだが原音重視のコンセプトに基づいてこのRUSH をチョイス。
アナログブースターをやたら推してるがデジタルブースター的なものってあるのか?

MS-60B

マルチストンプ。
中身はChorus → Delay を接続してる。両方ともアナログのもの。
ソロっぽくバッキングよりはフィルターかけずにすべての音域に対して強めにコーラスをかけて、薄くディレイ を添えた。
このMS-60B は正直、空間系と飛び道具の役割しかないんだけど。。。

Tuner

やっぱりノイズのる。
ミュートしたいので最後に置いている。

総括

  • 結構いい音になった!
  • ナチュラルメイク的な綺麗なベースの音になった!
  • だったらもうちょっとましなベースがほしい

Bass Liner はすごく優秀なので脱Sans 、脱M80 を目指したいのなら良いかも。
でもSans いい音だよなぁほんと。

追記

youtu.be

16秒あたりソロ用のループにしてから山の形は変わらずに10db ほど音量がアップしていることがわかった。
やりたいことはうまくいっているみたいで安心。